第61回日本集中治療医学会近畿地方会

ご挨拶


 第61 回日本集中治療医学会近畿地方会を担当し、開催させて頂くことを誠に光栄に思うと同時に、地方会幹事・評議員・会員の皆様に御礼申し上げます。
 私は、1984 年(昭和59 年)に近畿大学を卒業し、麻酔科に入局しました。研修医の時にICU(ICU(Intensive Care Unit:集中治療室)で最初の仕事として厳命されたことは、当時肺血管外水分量を測定するために大腿動脈から挿入していたカテーテルを抜去し、1時間以上大腿動脈を圧迫し、止血することでした。その後大学院で肺循環を研究し、1989 年京都で開催された第5 回世界集中治療医学会で肺血管外水分量に関する演題を発表したことは、今でも思い出深いです。しかし、当時と比較すると今の集中治療医学は、薬物・輸液製剤・栄養剤・医療機器・ガイドライン等々、その進歩には目を見張るものがあります。
 今回のテーマは、「集中治療医学の今を再度学ぼう ― 多職種・多専門性の知識 ― 」とさせて頂きました。今のICU は、医師、看護師だけでなく臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士など多職種・多専門性の医療従事者が関わり、安心安全な治療・看護・ケアを集中的に行うことによって、早期に患者の病状を改善させることを目的としています。ICU は、それら医療従事者の知識と技術と心を結集させたチーム医療が実践される第一線であり、関わっている医療従事者は、個の力と同時にチーム力を向上させるために日々努力し精進していく必要があります。第61 回地方会は、たった一日の限られた時間ではありますが、会員皆様の力の向上のための知識の整理に役立てれば幸いと思っております。また会場は、大阪の中心のJR大阪駅、阪急・阪神梅田駅、地下鉄梅田・東梅田・西梅田駅から、少し歩きますが雨に濡れることなく地下街で来ることが出来ますので、奮ってのご参加よろしくお願い致します。
 日本集中治療医学会は、2017 年に法人化するにあたり、今まで独立していた地方会を吸収することになります。日本集中治療医学会近畿地方会は、第1 回を1980 年(昭和55 年)大阪大学 吉矢生人会長のもと開催されましたが、歴史ある近畿地方会も今回の第61 回が最後になり、2017 年からは日本集中治療医学会関西地方会と名称を変え、再出発することになります。その最後の近畿地方会を担当させて頂いたことは、非常に感慨深いです。これからの関西地方の集中治療医学の更なる発展を願い、挨拶とさせて頂きます。

第61回 日本集中治療医学会近畿地方会 会長
塩川 泰啓